フットケアをはじめたきっかけ

怒鳴られた

おこられる

患者さんのご家族から父親の足の爪を切ってほしいと言われ 足の爪をみると、厚く盛り上がっていてとても爪切りで切れる爪ではなかったので「(ちょっと無理でしょ・・・)」という顔をしたら「なんだその顔は!」と、怒鳴られました。それから、その患者さんのご家族から、無言で睨まれているような日々が続きました。

涙を流した

涙

切れない足の爪のことでもやもやした日々がつづいていたときに、別の患者さんのご家族から母親の爪を切ってほしいと言われました。この患者さんは、脳の疾患で話をすることもなくずっと寝ている状態の方でした。足の爪をみると 爪が厚く巻き爪になっていてとても爪切りで切れる爪ではありませんでした。看護師では無理だということになり、医師に依頼することになりました。あるとき、突然医師(外科の)がやってきて、パッと足の爪をみて「ハサミを持ってきて!」と言われもっていくと、力まかせに爪を切りました。切ったというかねじりとったような感じで、それをみていて「(はっ…!)」としました。そして、その直後、ずっと寝ている状態だった患者さんが涙を流しました。この様子を見て「これは何とかしないといけない!」と思い、爪を切る勉強をしようと思うようになりました。

足の爪・・・おかしな人が8~9割

足の爪のことでたびたび いろいろな出来事があるので、ある時、入院している患者さんの足の爪の状態をそっとみてみました。すると、ほとんどの患者さんの足の爪の状態が何らかのトラブルを持っている状態でした。びっくりした半面、ますます「足の爪を切ってあげられたらいいなぁ」という気持ちが強くなりました。

NHKからメールがきた

そんなことが次々と起こってから、足の爪の切り方を教えてもらえるところを探しました。「フットケア」「ネイルサロン」など今まで気にもしない、行ったこともない所を訪ねて聞いてみると、足の爪の切り方を教えてくれるところはありませんでした。あちこち訪ねて1年くらいたって、あきらめかけていたころ・・・真夏の昼下がり疲れて部屋で寝っ転がってテレビを見ていると「足の爪が変形しているとよくないんだそうです・・・」という話がはじまりました。「これだ!」わずか5分ほどのミニミニコーナーでした。あっという間に終わってしまったのですが、そのあとすぐにNHKに「連絡先を教えてください!」とメールをしました。しかし、視聴者のメールすべてに返事をくれるわけないですよね・・・半年たっても連絡がなく、1~2年位立ったでしうか。忘れかけていたころにNHKから「こちらに連絡してください」とメールの返信がきました。びっくりしている間もなく、すぐに連絡をし、私が思い描いていた「足の爪の正しい切り方を教えてくれる教室(メディカルフットケアJF協会)」にたどり着くことができました。そして、私の思い描いていた足の爪切り、フットケアの技術を学ぶことができました。