大切です・・・知的障害のある方のフットケア
フットケアを受けるきっかけと足の状態
じっとしていることが困難な20代の知的障害のある男性の方が入所している施設の方2名と一緒フットケアにいらっしゃいました。トラブルのある部分に痛みがあるわけではなく、ご両親が心配しているとのことでフットケアにいらっしゃいました。足をみさせていただくと両足第1趾の陥入爪、両足第2趾の軽度の肥厚爪、左右足裏前足部にタコ、両足うきゆびがありました。皮膚のトラブルはありませんでした。
短時間でケアをしました
フットケアに来る方のほとんどが初めて来る方なので、どんなところか、どんな人がケアするのか心配しているようです。このため、雰囲気作りには気をつけていますが、今回の場合、手早く短時間でケアをすることを第一にフットケアをしました。怖い、痛いなど一度不快を感じることで、その先フットケアができなくなってしまう可能性が予測されたからです。幸いにもフットケア中、一緒に来られたスタッフの方の協力のもとじっと座っていることができ、初め受ける足のケアも不快な思いをせず受け入れてくれました。このため、何もなければ半年くらい様子をみても大丈夫な状態まで、しっかりとケアをすることができました。
痛みがなくても足のケアが大切なわけ
特に障害のある方は、自分で違和感や痛みのあるところを人に伝えることができないため、トラブルを悪化させてしまうことがあります。周りの人たちは何を訴えているのかわからず困っているうちに、転んでけがをしたり、歩けなくなったり、してしまうこともあります。このため、障害のある方は日頃から足の状態をみておくことが大切です。実際、歩くのもままならない方が 巻き爪のケアをしたら走れるようになった!というかたもいらっしゃいます。