癌とフットケアの関係

癌

癌の治療をしていた方が「巻き爪になってしまった」「爪が厚くなってしまった」「爪が変形してしまった」「爪が切れなくなってしまった」などの悩みを抱えてフットケアにくる方が多くいらっしゃいます。治療を終えて家に帰ってきてから、困って訪ねてくるという感じです。家に帰ってきてから病気の治療と関係なく「なんだか急におかしくなったかんじ・・・」という方もいらっしゃいますが、気づかないだけで、なんらかの病気との関係はありそうですね。

爪のトラブルは、薬の副作用?!

2013年11月に発表されたEva Bianconiらの論文において、人体の細胞数はおよそ37兆個であるという試算がなされたそうです。このたくさんの細胞たちが、毎日少しずつ生まれ変わり古い細胞と新しい細胞が入れ替わっているのですが、癌の治療では、新たに細胞が生まれるときにがん細胞にならないように、新しく生まれ変わったばかりの赤ちゃん細胞を壊すような作用をすることがあります。このようなことが、体全体に起こっているのですが、体の中の細胞を目にすることはできません。しかし、目に見えてその変化がわかるのが爪なのです。爪の根元にある、爪母細胞に作用して、爪の成長を妨げてしまうことで、伸びてきた爪にトラブルを生じてしまうのです。関係なさそうな癌と爪のトラブルなのですが、爪も体の一部ですから、何らかの影響を受けるのです。治療が終わったら、自分の体のケアをしてあげることも大切です。