爪の脇にできた皮膚トラブルについて
高齢の方が、足の爪の脇にできた皮膚トラブル(肉芽・にくげ)に対して「手術をしたほうがよいと言われた」「何もできないと言われた」との相談が相次いでいます。高齢の方の足のトラブルは、80、90歳で杖やシルバーカーを使ってなんとか自力で歩けるけれど、筋肉、身体機能の低下、バランスが悪いなど年齢とともに避けられない状況もあります。これがトラブルの原因のでもありますが「手術するしかない・・・」「何もできない・・・」と言われたら不安になってしまいますよね。そんな方に、トラブルをおこしている原因をいくつかお伝えするとみなさん、ほっと安心されます。なぜそうなってしまったのかを伝えることも大切です。
トラブルのある皮膚(肉芽)を切ればいいの?
答えは「No」です。肉芽ができてしまうのは、何か原因があるからです。その原因を取り除かないといけません。爪のまわりにできてしまう肉芽は、ひどく変形した爪が皮膚にあたることで、できてしまうことが多くみられます。このため、皮膚(肉芽)ではなく爪のトラブルを改善する必要があります。つまり、爪のトラブルが改善することで皮膚(肉芽)も改善するということです。
痛くなければ大丈夫?
答えは「No」です。爪のトラブルは、痛みがないと気にせず過ごしてしまいがちですが、目で見て「形や色がおかしい」と感じたらすでにトラブルははじまっています。ほおっておくと痛みや皮膚のトラブルが起こってきます。はやめのケアが大切です。特に注意が必要なのは「厚い爪(肥厚爪)」です。厚い爪は、爪がきないままひどくなってもそのままにしてしまう方が多くいらっしゃいます。爪が厚くなると、爪が伸びなくなります。「爪が伸びないなぁ」「爪が切れないなぁ」と思っているうちに月日がたってしまう方が多くいらっしゃいます。爪が厚くなると爪の厚みで爪のまわりの皮膚が圧迫されて、痛みや皮膚トラブルが起こります。この時、気をつけなければならないのは、爪は上に厚くなるだけではないということです。爪は下側にも厚くなっているので、見た目以上におおきなダメージがあることもあります。自分の足の爪、ご家族の足の爪 気になったら早めに相談、ケアをおすすめします。