フットケアのポイント「爪の大切さについて」

なぜ「爪」なのでしょうか?

 私たちは、足で全体重を支えています。足の指がしっかり地面を踏みしめているから、立ったり、歩いたりすることができるのです。そして、忘れてならないのが足の爪。爪は単に指先を保護するだけでなく、体のバランスとる重要な役割を果たしています。
足の爪の厚さが3mm以上になると、体の重心が後ろに傾き、転びやすくなることがわかってきました。重心が後ろに傾くと、上体を前かがみにしてバランスをとろうとするので、足のふんばりが弱くなり、転倒する危険性が高まるのです。しかも、立ったり座ったりすることが億劫になり、足の筋肉の衰えにもつながります。このように、爪の状態と体のバランスとは密接な関係があります

 また、巻き爪やタコ、ウオノメにどになると、痛みで靴を履くことが苦痛になってきます。自然と痛い部分をかばって歩くようになり、自然と負担がかかります。頑固な膝や腰の痛みがそうした
足のトラブルが原因であることも少なくありません。足の指や爪は、体全体から見ればほんの一部ですが、そこをきちんとケアすることで足の健康を保ち、ひいては体の調子を整えることにもつながってくるのです。